新年早々、Nardiさんのお宅にお邪魔して色々と模型について語り明かし遊んできました。充実したインプットとアウトプットの時間になりました!
さて、今後も色々と模型についての演出を勉強していこうということでNardiさんにセンスよく命名していただいきました。
その名も
模型演出研究会=MEK(Mokei Enshutu Kenkyukai)
Lighting Shooting Editing Research for Model Railroad = LiSER-MR(らいざーえむあーる)
MEKの方は語呂合わせ感満載ですがw
LiSER−MRの方をしっかりと押して行こうかなと。カッコいいし
先に、Nardiさんのブログでご紹介いただきました
こちらも併せて読んでいただけると嬉しいばかり
内容はですね、撮影のプロフェッショナルでデジタルアーティストのNardiさんと、演出照明の端くれ自分ネレトーによる模型の撮影照明について考える。というものでした
それはそれはもう、厳格にデータも取って、ビシッと研究を…行いませんでしたwww
こうした方がカッコよくないです?本当だ!カッケー!
という、新しい遊びを見つけた子供の様な状態でした
さてはて、拙者のiPhone8でがんばった写真ばかりなので綺麗な写真が見たい方はNardiさんのブログへ
レイアウトに設置してありましたLEDのパネル照明を使いましてどのようにしたら太陽光や自然な感じにライティングできるか。
そして自分としては基本肉眼でみるお客様を相手にしていますから、カメラという機材を経るとどのように変化するのかを勉強
今回は2台の照明機材でどこまで表現出来るかも試しております。
ここまで反響あるとは思っていなく自分でも資料写真をいくつか取っておけばよかったのですが…
まずは日中。昼前から昼過ぎごろ想定です
夕景や夜景の前の基本です
模型に対しての当て方としてまず基準とすべきは太陽の位置でしょう。これがそのままメインの照明器具の置き場になります
大体角度的には地面を0度と考えて50〜80度くらいの角度になるように
角度は影の伸び方の好みで決めてください
そして模型に対して真上方向から当てるトップライト、後ろから当てて押さえるバックライトを組み合わせます
今回は2台のみなのでトップライトですが位置は模型より奥にする事でバックライトの役割も兼ねます
こんな位置関係。
Nardi氏提供 |
それぞれ単体でみてみます
まずは前からの明かり。シーリングとか、前明かりなんて呼んでます。
前面からしっかり当てることで模型ははっきりと見えますが、奥行き感がない。のっぺりとした1枚絵のようになります
そして模型を見せるために明るくしがちになります。
逆に、トップライトのみ(今回はバックライトも兼ねてるのでやや後方からのあたり)
計測車、VSEの屋根の奥側や、架線柱の碍子部分などにしっかり陰影が出ているのがわかるかと思います
これをもっと強調していくとシルエットのような明かりになるのですが、それはまた今度
次に両方を組み合わせてみます
自分のはiPhoneでここでは明るさのバランスあまり弄らず同じような感じで撮っています
角度が違うのは許してください。解説まで考えてなかった…泣
前明かりだけの時はVSEが白飛びしてましたが、トップライトが出来たことにより前明かりを上げないでも明るさがキープできるので落ち着いてます
そして、どちらの車両も奥側にあかりが当たっているので立体感が出てきます
ベンチに座っている人や、建物、架線柱もそうですね。
解説用に、本当は真横から撮った写真があるとよかったです…
基本的にはバックライトは暗め。30%から40%
それに対して前あかりを白飛びしすぎない程度にあげれるだけ上げてみればいいかもです
さて、夕景の作り方です
こちらはかなり手順としては簡略化してます
ざっくりでもここまでは出来るということをお見せできれば
照明設置中〜
帽子かぶってるのは自分ですね…苦笑
前あかりを模型に対してかなり斜め前から当てているのがわかると思います。
夕景の際は、トップライトよりもバックライトを重視しますのでバックライトは模型を挟んで向かい側に設置します(設置し直してる写真ですねw)
これ、どういうことなの?ってことですが、単純に太陽の位置を思い浮かべてください
地平線近くにまで沈んでいますよね?スペクトルとか、屈折率で赤くなるわけですが今は置いといて。
なので照明も下げて斜め前から当ててあげるとより、自然に近づきます
この写真は光源写ってないですが模型に対しての照明の位置が分かりますね
そして、バックライトは気持ち高めにしてあります
影の陰影を和らげるためと、立体感出すためなのでバックライトも低い位置になると陰影がお互いに濃くでるので御注意を
こちらの写真はライトアンバーからもっと濃いダークアンバー寄りにフィルターを変えた物になります
ものとしてはポリカラーの#38から#37に変更しています
だいぶ濃くなったのがわかるかなと。このフィルターに関しては持っている照明器具との兼ね合いですので一概にこれがいいとは勧められないのでこちらは勉強しておきます
前あかりの方から撮影していますが、影が長く伸びて夕方感が強調されています
この際のバックライトはかなり暗くて大丈夫です
この撮影では消える寸前まで絞っています
それでも、VSEの1両目、2両目の屋根に反射してるのでまだまだですけど
前あかりも50%を超えない程度で撮影。
バックライトが届いていない、手前のブッシュと、しっかり当たっている検測車の影をみくらべると幾分か影のエッジが柔らかくなっているのがわかるかな…写真が悪いか。すみません
こちら、前明りとは模型を挟んで逆側から撮影。
こちらだと、影のエッジや伸び方が分かり易いと思います。
特にVSEに出ている信号機の影が根本はシャープ目ですが屋根に当たっているのはいい感じにボケてますね。これがバックライトあたってるとこと当たってないとこの差ですね
もちろん、前あかりのみでは当たっていなくて見えない、検測車のこちら側の妻面が見えているのもバックライトがあるためです
そして、これは完全な好みですけど、自分は夕景は光源とは逆側の前方向から被写体を撮るのが好きですね。実際の鉄道撮る時とかもこの方向が多い。
こちらは前あかりも弱くして、iPhoneが出来るギリギリのところで撮ってます
カッコよく見えませんか?レールの反射とかも綺麗に。
夕景に関してはかなり解説に重点をおきたいと考えてます。
午後から夕方、夕方〜夜の移り変わり。そして黄昏時の表現などなど。自分の再現したい風景が多いですからね。ついでに解説を
さて、夜景です
照明のセッティングはこんな感じ
前あかりは夕景よりも話して高め。
離したのは明るすぎるので暗くしたいのと、フラットにあてる範囲を広くしたいからですね
つまり、暗く出来て広く当てれるならもっと近くても大丈夫です
そしてバックライトは正面奥、高めになってます
こちらは上手いこと角度が合うところがあると思うので昼景のバックライトと兼用も可能なはずです。
なので夕景撮らなくても、昼と夜は前あかりが稼働もしくは2箇所にそれぞれあれば再現できるかなと
まずはどちらもポリカラー#67を。本来はもう少し別の色にするのですが手許にあったものでということでこちらに
78、780あたりでもいいかなと思います
夜景ですが、前明かりは消える手前くらいに。逆にバックライトをそれよりも少しだけ。ほんの少しだけ強くしてあげると模型にしっかり陰影がついていい感じになります
写真も、影が手前に伸びているのが分かると思います
VSEにあたってる影消したいならもう少し機材の数を増やす必要があります…
室内灯付きの編成を題していただきました。ICE4
やっぱり夜は室内灯が映えますね!カッコいい。
カメラで撮る際は、室内灯の明るさを基準に照明器具の明るさを整えるといいです
室内灯のあかりが線路やストラクチャー、地面に反射すると思いますがそれが消えないくらい。実際に目で見て少し強めに残るくらいでやってあとはカメラの方で明るさとか調整しましょう
こちらはバックライトのみです
室内灯の明かりが草にもしっかりあたってますねこれを少しだけ和らげてあげるイメージ
ちなみにこの写真は月明かりの中走り抜ける際などにはとてもいい
奥側から照明当てるのは夜景では効果的で結構浮き出てくる感じがします
手前が真っ暗でも、シャープなイメージで格好いい
さて、ガラリと変わりまして、前明かりに+でLeeの201、バックライトはLee200だったかな?にしたところです
青紫味が強くなりました
これはフィルターの色味が変わったからですね
こういう色味もありだなぁと思います
特にストラクチャーが生きる
フィルターのいいところは自分が好きな色をフィルター変えるだけで表現できるお手軽さかな?
さて、こんなことをしておりましたw
ざっくり解説ですみません
あとは持っていったLSMのVectronをROCOとかと見比べたり
動画アップしたのでよかったら見てください
ほんと、すごい
この写真だけでも凄さが分かるはず
左からLSM、ROCO、Märklin
ちなみにLSMの走行動画です
VSEをみてデカくてはしゃいだり。
Re460よりも大きい!流石1/80
こんな連結の仕方なんだと驚いたりw
うちのK.Bay.Sts.Bの機関車とNardiさんのグラスカステン並べて癒されたり!
可愛いですよね!
FleishmannのBR98を走らせて遊んだり
この子たちで3%勾配チャックしたり…やっぱり厳しそうでした
降り限定ですねw
しているうちに卓上はカオスにw
他にもBRAWAとESUのGravita見比べたり色々させていただきました!
感謝
そしてですね、Twitterの方でも需要高そうですし、自分が皆さんが撮った模型の写真や映像見たいので
LiSER会報として、
『模型を綺麗に撮るための照明講座』
の記事を書いていこうと思います
まずは様々な基礎から、いろんなシチュエーションでのライティングの方法まで
なるだけ安く、家庭にありそうなものとか入手しやすいものでやってみようと思います
ひと段落したら本格機材使っての講座も書きましょうかね
そんなことを思いましたw
自分のアウトプットにもちょうどいいですし
では!
ほんと有意義な時間でした!大変勉強になりました!
返信削除私の仕事は基本的には何でも自分でやりますが撮影に関してはブログにもちょいちょい書いてますが餅は餅屋で専門の人に任せます。
つまりディレクターと言う立ち位置になります。
編集、ポスプロ、MAも自分でやりますが照明に関しては才能と技術と経験すべてが揃ってこそだと思っていますので絶対に自分では出来ません。
しかも舞台照明、私のやっている仕事の舞台とも違うコンテンポラリーな照明は未知の領域なのでまだまだ勉強させて頂きたいと思います。
逆にフィルミングの方、映画やPVの演出に関しては得意ですので合わせて切磋琢磨していきましょう!
ありがとうございます
削除多分、演出照明という面では得意分野ですし10年以上勉強してきてますからなにかしらお役にたてるかなぁと、思いつつ
餅屋の部分ですね。
逆に本当にカメラのアングルや絞り、フォーカス、カットなどなど学べることが多いのは楽しい
何よりも、異種同業の方々と話すときに共通言語が見つかると楽しいですね
またやりましょう!
じっくりと読み込んでしまいました。
返信削除ていうか、私がやりたいと思ってることドンピシャです!
あぁ、無理してでも仕事休んで参加すべきでした、MEKじゃなくてLiSER-MR。
しかし、すごい勉強になる。
ちゃんと探せばあるのかもしれませんが、鉄道模型でこの手のアプローチをしているものって見たことなかったので、すごく新鮮です。
照明の使い方が上手いなぁと思うものは時々あるけど、内容は模型そのものについてですもんね。
今度はぜひ私も参加したいです!
続編も楽しみにしてます!
Gutさま
削除ありがとうございます^^
意外と皆様にも受けがいいようなので今後拡大してお伝えしていきます
LiSER‐MRの次回開催の時はぜひ、ご参加を!
一応、専門分野ですので続編期待していてください。
皆さんが簡単にできるように、でも奥深くな世界をご紹介できればうれしいです
Gutさんのレイアウトに照明…いや、すごいいいですね。やりたいくらいですw